Kawasakiのバイク欲しい

バイクが欲しい。ただそれだけ。

夜の帳が夏の空に広がる頃に。

仕事を終えて愛機にまたがり一番星が瞬く田舎道を軽快に飛ばしていた。

S字カーブを抜けると反対側の歩道で一瞬バイクのテールランプが光ったように見えた。もしもバイクの故障ならば周りにはガソリンスタンドもコンビニもないので大変だろう。自分だったら途方に暮れてしまう場面だ、全力で助けよう。

Uターンするとそこにはアメリカンバイクが止まっていた。30代位のいかにもといった感じの男の人だった。

「ガス欠ですか?」と聞くと

「電装系でね、一回止めるとしばらくかからなくなっちゃうんだよ。」この時点で私に出来ることは何も無くなってしまった。なんでも古いバイクで一旦エンジンを止めるとかかり辛くなってしまって30分〜1時間キックを降ろし続けることは良くあるらしい。私が到着してから5分程が経った。いつ掛かるか分からないエンジンに彼は熱気を纏いながらキックを降ろし続ける。だがその横顔は決して苦を感じている表情には見えなかった。ボンッ、ボンッ、ドッドッドッドッド、さっきまでの連続キックが嘘の様に調子良く心地の良い三拍子を辺りに響かせた。

掛かって良かったですね! ありがとうございました!

別れの挨拶を交わして私はセルを回して帰路へと着いた。

 

 

いや〜古いバイクはこういったトラブルすら味ですし、旅の思い出になりますよね!これが最新のFIバイクで起ころうものならこの不良品が!って思っちゃいそうですけど。(´・ω・`)

 

ハーレー良いですね。欲しいですね。古いの。キックの。キャブの。

 

 

 

それでは。